ズンバ(Zumba)

ズンバ(Zumba)®は、ダンス運動プログラムです。

ラテンを中心に、様々な種類のダンス

ズンバは、曲ごとにダンスの種類が変わるのが特徴です。 中心となるのはラテンダンスです。ただ、ラテンダンスといっても、サルサ、メレンゲ、レゲトン、クンビアなど様々な種類があります。 ラテン以外では、ヒップホップ、アフリカ系民族舞踊、ベリーダンスなどがあります。 世界中の様々なジャンルのリズムやステップが楽しめます。

子供からシニア層まで。初心者もOK

子供からお年寄り(シニア層)まで幅広い年齢層を対象にしています。 振り付けがあまり複雑ではないため、ダンスの初心者でも楽しめます。 日本全国にくまなく普及しており、ダンス系フィットネスとしては、日本で一番普及しているプログラムとなっています。

2001年に米国で誕生

南米コロンビア出身で、アメリカのフロリダ在住のインストラクター、ベト・ペレスが2001年に創設しました。 「下手でもいいから音楽を楽しみ、体を動かす」というコンセプトが支持され、全米のスポーツクラブに広がりました。 アメリカ国外にも急速に普及しました。 ピークだった2010年代半ばには、世界で1500万人がレッスンに参加していました。

日本では2007年開始

ズンバは日本では2007年から始まりました。

ジムと「サークル」で普及

ズンバは日本の全国のジムのスタジオレッスンとして採用されています。 また、各地域の地区センターや体育館でも「サークル」と呼ばれる小規模のレッスンが定期的に行われています。 都市部だけでなく、地方まで浸透しており、 日本で最も普及しているダンス系フィットネス・プログラムとなっています。

カラフルなウェアが特徴

熱烈なファンが大勢います。 ズンバのロゴが入ったウェア(衣装)を着て参加する人が多いのが特徴の一つです。 カラフルで派手なシャツやパンツ、シューズなどが多く販売されています。 新作のウエアを着ることが愛好者たちの楽しみの一つとなっています。

だれでもインストラクターになれる

インストラクターの資格をとるのがとても簡単で、 2日間の講習を受ければ、ほぼ誰でもインストラクターになれます。 (インストラクターになる方法

日本ではJWIが事務局

創設者ベトらが経営する米フロリダ州のズンバ・フィットネスという企業が、 プログラムの運営にあたっています。 日本では、JWIという神奈川県の会社が事務局(ズンバ協会)として運営業務にあたっています。


ズンバって何?

「ズンバって何?」という方のために、効果や難易度、効果、運営団体、教室、インストラクター制度などを一覧で紹介します。

日本語名 ズンバ
英語名 Zumba
主催者 Zumba Fitness, LLC.(アメリカ)
コンセプト パーティ感覚でダンスを楽しむ
主な特徴 ・レッスン中は音楽を流しっぱなしで、インストラクターは振り付けの詳しい解説をしない。(参加者は見よう見まねで踊る)
・ラテン(中南米系)の曲が中心。陽気な曲が多い。
・ダンスの振り付けがシンプル。
・専用の服・衣装(ズンバウエア)を着ている人が多い。
・簡単にインストラクターになれる。
・スポーツジムなどの施設側は、ズンバの本部にお金(ライセンス料)を支払う必要がない。
ダンスのジャンル 一番多いのはラテン(メレンゲ、レゲトン、サルサ、クンビア、サンバなど)。あとは、ポップ、ヒップホップ、ロック、民族音楽、フラメンコなど
難易度 振り付けが簡単で、あまり複雑が動きがないので、高齢者でも楽しめる(実際に、高齢者の比率が高い)。ただし、インストラクターによっては、激しい動きやジャンプを多く取り入れているので、あまり無理をすると心臓や足腰などに負担がかかるかも知れない。
カロリー消費量 多い。音楽を流しっぱなしなので、休む時間が少ない。
レッスンや教室 全国各地のスポーツジム(フィットネスクラブ)で導入されている。セントラル、コナミスポーツ、ルネサンス、ゴールドジム、NAS、東急オアシス、メガロス、ジェクサー、ホリデイスポーツなど。
その他、各地域の地区センターや公民館などでも、インストラクターが独自で教室やレッスンを行っている。
プログラムの創設者 ベト・ペレス(Albert "Beto" Perez)
(※「ペレズ」でなく「ペレス」)
事業の創設者 事業としてのズンバ(Zumba Fitness)は、2001年に以下の3人によって創設された。以下の3人が「共同創設者」(Co-founder)となっている。「3人のアルベルト」と呼ばれる。
(1)ベト・ペレス(Albert "Beto" Perez)
(2)アルバート・パールマン(Alberto Perlman)
(3)アルベルト・アギオン(Alberto Aghion)
発祥の地 アメリカのマイアミ
始まった年 2001年
経営者 コロンビア系アメリカ人のアルバート・パールマン(Alberto Perlman)=Zumba FitnessのCEO(2017年7月時点)
導入されている国の数 約185か国(2017年時点)
愛好者の数 1500万人
(人気がピークだった2017年当時。全世界。毎週ズンバの教室に参加している人の数)
日本での開始時期 2007年
ズンバ本部が契約した曲の中から、インストラクターが好きな曲を選び、好きな振り付けで踊る。ズンバ本部は、毎月10曲くらいを新曲として選定。全世界のインストラクターに対して、CD配布及びネット配信を行っている。
ウェア ズンバではオリジナルの服(ウェア)を製造・販売しています。 シャツ、パンツ、シューズなど、様々な衣装やアイテムがあります。 たいへんカラフルでおしゃれです。 世界中のZumba愛好家が、ウェアを着ながらダンスを楽しんでいます。 偽物も出回っているので注意が必要です。 日本では、Amazonなどの通販で購入できます。
ズンバウェア一覧(Amazon内公式ショップ)→
日本での運営団体(事務局) JWI
(正式な社名:株式会社JAPAN WELLNESS INNOVATION=ジャパンウェルネスイノベーション)
※旧社名は、AFAA JAPAN(アファ・ジャパン)
日本の運営団体(事務局)の所在地 〒252-0303
神奈川県相模原市南区相模大野3-15-17 5F
基本となるジャンル メレンゲ、サルサ、クンビア、レゲトン(以上が、いわゆる「4つの基本ステップ」とされている)
インストラクターの組織 Zin(ジン)
音源の入手方法 「ZIN会員」になることで、CDが毎月送られてくるか、ネットからダウンロードできるようになる。
インストラクターの種類 (1)ZES(ゼス)・・・上級インストラクター。インストラクター認定の講習会で指導にあたる。
(2)JAMMER(ジャマー)・・・振付師
(3)一般インストラクター(Zin)
日本の上級インストラクター(ZES) 12人(2019年5月時点)
古川真理、坂口昌子、栗木幸子、秋野典子、ピケロ・カティウスカ(通称・カティ)、深澤俊樹、築部玲奈、西村カチア(退任)、和田野広美、甲良順弘、豊福章江、阿部和矢
インストラクター資格の条件・手続き・試験 JWIが実施するズンバの「Basin 1」(ベーシック・ワン、略称「ビーワン」)のレッスン(ワークショップ)を受講する。
このレッスンは、通常、丸2日かかる。(ただし、1日で修了する特別レッスンもある)
受講料は、通常3~4万円くらい。
振り付けの形式 それぞれのインストラクターが自由にコリオを決める。

ベト・ペレスとは

名前 ベト・ペレス(Albert "Beto" Perez)
立場 共同創設者
ズンバプログラムの開発責任者
インストラクター教育制度の責任者
出身地 南米コロンビアのカリ
生年月日
(年齢)
1970年3月15日
49歳(2019年7月時点)

アルベルト・パールマンとは

名前 アルベルト・パールマン
英語(スペイン語)の名前 Alberto Perlman
立場 共同創設者
CEO(最高経営責任者)
※共同創設者であり、経営トップであるが、ふだんはあまり表に出ない。
生年月日 1977年
出身地 南米コロンビア
国籍 アメリカ
参画したきっかけ 母親がマイアミでベトのレッスンに出ており、息子にズンバを一緒に事業化することを提案した。

ズンバの課題

インストラクターの質の確保

ズンバは、2日間の講習さえ受ければ、ほぼ誰でもインストラクターの資格を得られます。 そのため、ダンスの技術レベルが低かったり、インストラクターとしての経験が浅いインストラクターも多いです。 教える側のスキルが低いと、レッスンを受講する生徒も少なくなり、人気が落ちる恐れがあります。 ズンバがさらに発展し、普及するためにはインストラクターの質を高くする工夫が必要になるでしょう。

マンネリ化を避ける

ズンバの魅力の一つは、世界中の様々な音楽で踊れることです。とはいえ、やはりベースは中南米を中心とするラテン音楽にあります。 陽気なラテン音楽は日本でも大勢の人に愛されています。 また、かっこいい曲が多いレゲトンも人気があります。 とはいえ、ラテン一辺倒になってしまうと、飽きられてしまう恐れがあります。 やはり、ヒップホップやEDM、米英のヒットチャートに入るようなポップスも必要でしょう。 あまり「ラテンマニア」的な雰囲気になりすぎないほうが、すそ野が広がると思います。